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筑波大学附属小学校初等教育研究会 2日目

今日も筑波大学附属小学校初等教育研究会に参加。今日は出だしは雨。
傘をコンビニで買って列車に乗る。とりあえず必要なものがすぐ揃うのは
都会の強みだ。

さて,今日も国語科の授業から参観。またまた白石先生の授業。
今年は「三段階の読み」を提唱されていて,昨日の説明文に続いて
今日は物語の授業を見せてくださった。もちろん三段階の読みを使って読んでいく。
題材は,「木かげにごろり」。題材名から読みのめあてを作って行かれていた。
次は農民たちが木陰がどんどん伸びてくることをきちんと知っていたという
全体の共通理解を図った上で内容に入って行かれた。
こんなこと一つでも子どもが知っているものとして読みに入っていき,
恥ずかしながら後で子どもの認識にばらつきがあることに気づくことがある。
そういうことも丁寧に指導しておられる。
感心させられるのは,子どもたちが先生が提唱されている読みを使って高度な読みを
実現していること。先生は三段階の読み以前に,文章の読解に必要な用語,方法,
原理原則はきちんと教えるべきだとも以前から言われている。
だから教えられた用語を使って子どもたちが文章をきちんと読み,言い当てている。
よく,筑波の子どもたちはレベルが高いので,現場にそのまま実践を持ち帰れない
という話も聞く。確かにそんな面もある。粒が揃っており,家庭の協力体制にしても
かなり違う面はある。しかし,その中でも現場の教員が持ち帰って実践に
生かせるものもたくさんある。要はその教員が何を見て,何を感じるかで
評価が違うだけのことだと思う。

次は同じ会場で国語の青木先生が三年生を指導する場面を参観した。
題材名はセロ弾きのゴーシュ。ファンタジーを読むということがすでに
指導されているようだった。だから,その着眼点を読みに生かしている。
読み進めるのに大切な方法を見せてくださった。三年生だなあ,と思う発言と,
具体的に,精神的に…という言葉を使って子どもたちが自分の読みを
表現しているのを聞いて,「教える」べきことは,やはり教えなければという
思いを強くした。

昼を挟んで,午後は英語活動を参観。南足柄市で先進的な取り組みをされている
先生が今日初めて子どもと出会って授業をされていた。基本的な授業の流れについては
大きな違いはないように思えるが,やはり,認めるという教師のまなざしが
授業を生き生きとしたものにしていたと思う。その先生はそれを「喜びシナプス」と
呼ばれていた。英語活動にとって必要なことは,やはり,楽しむこと。
訳のわからないことをさせられているという思いを子どもに持たせないための
取り組みなどをその後の分科会で教えていただいた。
参加者からはやはり評価のことについて質問に出たが,パネルに登壇されている
先生方は来たか…という表情でこたえられていた。
まず,評価はせざるを得ないものとして認識しているが,英語活動そのものの
本質ではないこと,さらに教科ではないので「できる」という表現は使わず,
子どもがやろうとしていたありのままを書けばよいのではないかという意見だった。
大切なのは,英語嫌いにして中学に送らないこと。それから中学になって
読む,書くの壁があるので,ローマ字とフォニックスにふれておいてほしい
ということだった。完全にマスターせよということではなく,こう読むんだな,
とか,アルファベットがある程度書けるというレベルでよいそうだ。

本当はまだまだ学んだことがあるのだが,後は校内用のレポートにするつもり。
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