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おとうと

今日は法事もなく,娘も友だちと遊ぶというので,一人で出かけてきた。
昼ちょうどくらいに岡山に出て「天下一品」に行ってみた。店の前に15分ほど
並んで店内へ。久しぶりに胃にがつんと来る味だった。この味は人を選ぶが,
濃いのが大丈夫な人ははまるだろう。中学生の時に衝撃を受けたことがある。
児島や米子にもあるが,岡山大供店ができたことでで行きやすくなった。
それはいいのだが,並んでいた時間だけイオン倉敷の映画館到着が遅れてしまった。
本当はアバターが見たかったのだが,行ったときには上映が始まっていたし,
そもそも空席自体がなかった。アバターはあきらめて,一番近い上映時間の
「おとうと」を見ることにした。特に山田監督ファンでもないし,
たぶん,普段なら絶対に選ばない選択肢。でも,これが良かった。

ここからあとはネタバレありです。ご注意を!
おとうと(笑福亭鶴瓶)はどうしようもないやくざもので,家族の集まりの時に
決まって酒で失敗し,場をめちゃくちゃにしてしまう。お金にもだらしがなく,
姉(吉永小百合)に迷惑をかけてしまう。そんなおとうとに姉も愛想を尽かし,
絶縁状態になっていたのだが,それでも消息不明のおとうとの捜索願を出していた。
見つかったときにはもう余命間もない状態だった。
そこからのやりとりが見所。正月に読んだ本で「死ぬときに後悔すること25」のことを
思い出した。でも,この姉とおとうとは弟の人生の終焉の間際でお互いの
心残りなことをうまく解消したと思う。

・感情に振り回された一生を過ごしたこと
・会いたい人に会っておかなかったこと
映画の内容と本の項目のこのあたりが一致したように思う。

「ありがとう」「ごめんなあ」
人は素直になれないとき,なかなかこの言葉が言えない。
でも,その相手との関係を切ってはならないのであれば,やはり心を込めて
伝えなければならないと思う。自分を振り返るとき,心残りなのは,
これが言えなくて疎遠になってしまったり,切れてしまったこともあることだ。
相手から見放されてしまって切れてしまうのは自分の努力ではどうしようもないが,
自分が努力しさえすればつながれるものなら,そのつながりは切りたくないし,
今後自分からは切らないと心に決めている。そのためにはもっと気をつけなければ
いけないことがたくさんあることはわかっているつもりだが,まだまだ足りない。
そんなことを映画を見ながら考えた。
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