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十七回忌

今日は祖父と曾祖母の十七回忌だった。祖父の最期は自分が看取った。
曾祖母は大好きだったのに死に目に会えなかった。でも,曾祖母に守られていると
思うことは多々あった。だが,時間が経ったためか,曾祖母の存在を感じることは
少なくなった気がする。役目が終わったと感じたからだろうか。わからない。
祖父は自分が生まれたときに喜んでタンスを買ってくれたという。
そのタンスも今はどこにあるのやら。時間が経つということはそういうことなのか。
いろんな思いを感じながら今日の十七回忌をつとめた。
今,自分はどこに向かっているのか。正しい方向を向いているのか。
時々わからなくなる。ただ目の前のものをこなしたり,こなせなかったり。
時に笑い,時に自己嫌悪と戦いながら生きている。そう,生きている。
その実感だけはある。ただ,満足に生きられている気はしない。
もっと改善しなければ。もっときちんとしなければ。そんな強迫観念に追われながら
やっぱりできない自分にいらだちを感じたり。
なんだかもやもや。やはり頭の中にある課題を追い払わないとこの状態からは
抜け出せそうもない。次に二十五回忌をおつとめするときはもう少しましに
なっているだろうか。いや,なっていなければいけない。
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