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栄養士の先生

今日は朝から学校へ。すでに栄養士の先生が仕事をしておられた。
定年退職を目前に控えられたこの先生は,地域の宝ともいえる存在。
地域の風土を研究され,それを給食にうまく取り入れて出してくださる。
休みの日に山菜を採ってきたり,休みの日に地物の野菜を自分の目で確かめて
仕入れてこられたり。とにかく子どもたちにおいしくて安全な給食を食べさせるためには
どんな努力も惜しまない先生。自分は前任校の時からのおつきあい。
すでに6年くらいはこの先生の給食をいただいていることになる。
休みの日に学校に行くとたいていこの先生が仕事をしておられる。
ということは,自分よりもはるかに休日出勤していることになる。

お題目だけの食育は大嫌いだが,この先生の食育は筋金入り。
どれだけすごいかというと,好き嫌いのある子どもたちが6年間のうちに
和食メニューをリクエスト献立のメニューの上位に挙げる。
給食指導に関わっている人ならば,これがいかにすごいことかがおわかりになるだろう。
今,時代はセンターで一括して給食を作り,各校に配送する流れになりつつある。
確かに人件費,効率だけ見たらセンター方式しかないのかもしれない。
ただ,そうしてしまうと失うものがあまりにも多い。給食を作る側は
残食でしか子どもの反応を見ることができなくなる。あれがおいしかった,
あれがまた食べたいという子どもたちの素直な感想がどれほど作る側のモチベーションを
高めるかわからない。
また食べる側も作りたてのあつあつの給食が食べられるからこそ,子どもたちの
食の意識を高めることができるのではないかと思っている。
もちろんセンター方式のところが全くそういう努力をしていないとは思わない。
むしろ努力や苦労は多いかもしれない。でも,勤務校の体制では自校方式が
あっているような気がする。時代の流れには逆らえないのはわかっているが,
教育は国家百年の計といわれる。効率やお金の問題だけで片付けてほしくない
ものだと思う。
念のため断っておくが,来年からすぐに勤務校がセンター方式に変わるという
話ではない。いずれどこの学校にもそんな波がやってきそうだという話。
間違うと問題発言になってしまうので,ここははっきりさせておきたい。
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