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校長先生の教え

休んでいる間,校長先生に国語の授業に入ってもらっていた。校長先生が
教諭時代に国語を勉強しておられたのを知っていたからだ。
休み明けの今日,校長先生から「国語の授業,もう1時間だけやらせてくれない?」
断る理由などない。二つ返事でお願いした。もちろん自分も入らせてもらい,
授業を見ていた。すぐに気がついた。面談の時に自分がよく発言する子どもとの
やりとりに陥ると言ったことを踏まえてか,今までわかったことを確認するときには,
必ず挙手を要求していた。自分はそこがおざなりになっていたように思う。
どの子も参加できる授業をするためにはこうした日常が必要なのだと改めて
思い知らされた。校長先生は自分にこうしたことに気づきなさいよ,と
教えて下さったのだと思う。40にもなると一応中堅どころの役割は任される。
その反面,なかなか基本的なところは指摘されなくなる。それは,ある程度経験を
積んでくると基本的なことを指摘することをためらうような空気があるからだ。
これは勤務校がそうということではなく,どこも似たような状況があるのでは
ないだろうか。校長先生はそうしたところに配慮して教えて下さったのかもしれない。
ありがたいことだと思う。日常になってしまい気づかなかったところにも
授業改善のヒントは隠れていると思う。
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