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筑波大附属小初等教育研究会

今年もこの研究会に参加させていただいた。地元からも知り合いがちらほら…
自分も3年連続で来させていただいている。学校には感謝している。
まずは白石先生の授業。
いつも通り大変な賑わいで別室のテレビで参観させていただいた。スピーカーで
聞けるので先生の発問や子どもの発表がよく聞こえた。
ウオーミングアップから本当に学びにあふれている。こうした取り組みが
子どもたちの力を支えているのだと思う。
授業の本編は「和紙の心」での授業。毎回子どもたちの段落を読み取る力が
すごいことに感心させられる。頭括,尾括など読解に必要な用語を教え,
文章が読み取れるように計画的に力をつけている。もちろん段落相互の関係を
読み取ることがねらいなのではなく,あくまで文章の全体像をつかみながら
読ませるための手だてとして指導が構想されている。
新学習指導要領の実施をにらんで,かなりスピーディーな展開だったことが窺える。
これは後の協議の場でも白石先生が明らかにされていた。また,ノートは
文学,説明文,伝統的な言語文化,詩,漢字のノートを用意させているそうである。
これをすることで,子どもたちはそれぞれの分野で学ぶべきことを継続的に
身につけられるという。確かにそうだ。読みの技法として存在する用語が
繰り返し出てくるから,既習事項を生かして子どもたちが読みの力を
つけることができる。また,その読みの力の下支えとして,書く力を挙げていた。
ノートはすべて5mm方眼を使い,文章や図を書きやすくするということだった。
漢字は通常の漢字練習とは違い,偏や旁の関係など漢字について学んだこと
を書くのだそうだ。

続いて算数。細水先生の授業。「算数における言語活動」がテーマ。
実は感覚としてなかなか動きがないなあ,と感じていた。子どもたちが
考えてはいるのだが,試行錯誤しているという感覚を持った。
場面は式を見てどんなことが考えられるか。
台形の求積公式とは言わず,□=(△+2)×4÷2を提示して,子どもたちが
そこからどんな結論を導き出すかというもの。
協議の場でも子どもがなぜ,困ったのかについて話し合われた。
・めあてとまとめに当たる部分が弱かったのではないか。
・言葉に着目はしていたが大切な部分を先生が引っ張っている。
・子どもがこたえたくなるような「問い」がなかったのでは
など,厳しい意見も出た。
細水先生自身は,そこにこたえるべく授業を構想されてきたようだった。
それが見る人に伝わりにくかったことは反省点だと言われていた。

算数科においても言語活動がキーワードになる中,書かせれば,話させれば
言語活動になると安易に考えてほしくないというのが文科省の先生の話として
出された。算数における論理的思考を育てるために式の意味を考えたり,
図で考えたりすることを書かせたり話し合わせたりするという意味での
言語活動であると自分はとらえた。
学校に戻って意識して実践してみたい内容だと思う。
夕方は昨日いけなかった昇龍へリベンジ。でかさもすごいが,優しい味で
おいしさにも驚き。その後秋葉で買い物。もう1台Windows7PCが誕生する。
新しい液晶テレビとの親和性を高めるため。とにかくものがたくさんあるので,
現物を見て買えるのがよい。荷物を早く自宅に送る手配もしなくては。
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