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うそやずるは

今日は今年に入って珍しく大きな声で叱った。
今までも注意や普通に叱ることはあったが,少し気になったので叱ってみた。

叱ってみたと言うことだから実は冷静。計算しながら叱っている。
ちゃんと落としどころを考えてやってみた。

宿題をしてないのにノートだけ出していた。
なかなか宿題が出せない子なのだ。しかし,その習慣をつけずに後々困るのは,
その子なのだ。だから心に刻んで欲しいと願う。

こんなこともあった。
算数の計算でつまずきが見られる子。あまりにも合わないので答えを写して持ってきた。
普段はまじめなのだが,焦ったのだろう。明らかに繰り上がりの数字と矛盾している。
「これ,写さなかった?」
「いいえ,写してません。」
「だけど,この繰り上がりの数字だと,絶対この答えにならないよ。説明して。」
「…」
「ここまで来たらちゃんと言いなさい。先生はこれは写してると思うよ。」
「…写しました(泣)」
「こんなので丸しても先生ちっともうれしくないや。だから丸しないよ。」
とノートを丸せずに返した。
「間違えたのはちっとも悪いことじゃないよ。むしろ今間違うのはいいことなんだ。分からなければ勉強すればいいだけのこと。ずるしたら癖になるよ。あなたは勉強できるようになりたいの?それとも答えだけ合ってればいいの?」

気を取り直して休み時間にやり直しをしていた。次に持ってきたときには
いっぱいほめた。やはり失敗をしたあとのフォローは大切だと思うから。
この一件がその子を育てるのなら,むしろこの経験はよかったのだと思う。

小学校のうちにする間違いはむしろたくさんすべきだと思う。続かなければの話だが。
失敗のないように大人が先に手をさしのべることで,そつなくこなせるような
気がするかもしれないが,それは本当の姿ではない。

子どもが考えて選択できるように育ててやることこそ大切なのだと思っている
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