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ある老教師の話

ある老教師から伺った話。
その老教師は高校の数学の教師で退職から十数年経つ。
以前は「ミスター数学」との異名を持ち,数学をこよなく愛する先生。
いつものことだが,話題はいつしか数学の話へ。

勤務校の研究教科が算数であり,自分が研究担当をさせていただいていることから,
話は自然と盛り上がる。教職のスタートは中学校だったようで,その頃の
課題意識から話が始まる。
「分数の割り算などは,生徒が十分習熟しにくい分野ですなあ。」
中学校に上がってきた生徒の苦手な分野がここだったらしい。ここからがすごい。
「生徒の苦手な分野と習熟の様子を一覧にしようとがんばった時期がありました。」
…すごい。
結局無理だったらしいが,生徒の傾向をつかもうとする努力を相当積まれたらしい。
自分も教師の端くれ。子どもの得意な分野や理解度には注意を払っているつもり。
しかしこの先生ほど熱意を持って取り組めているかといわれると、
まったく足下にも及んでいない。
異動で中学から高校に移り,その後の教員生活での取り組みを伺う。
熱心に質問してくる生徒に対しては個別の課題を用意し,肯定的な評価を繰り返す。
そうして生徒が高まる環境を全体に広げていく。つまりはそういう話だった。

このほか,この先生からは,大切なことを,たくさん教わった。
流行と不易でいえば不易の部分にあたるこの話,いくら世の中が変わろうと
教師である以上,大切にしたいと思う。
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