Macchin Weblog

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参観日

4月のエントリーがものすごく少ないので,もう1本書いてみよう。
今年は2年生の担任。今の勤務校に転勤させていただいて,5年目。
5年,4年,3年,3年,2年と担任しているので,発達段階と逆の流れで
子どもたちを見ることができている。これは自分に新しい気づきをもたらしてくれた。

保護者の方々からは「意外な配置ですね」といわれるが,発見の毎日で,
いい学びをさせていただいている。

それは,2年と3年の間にある子どもたちの成長と,学習内容の増加による
子どもたちの学習の積み残しの問題。
教材屋さんからドリルが到着しない間,プリントで子どもたちの学習度合いを
確認していたが,かなりの定着度合いである。それが,3年生になると,
九九で遅れが出た子どもたちは、かなり苦戦している。この1年間に
一体何があるのか。それはおそらく,先に触れた積み残しの問題だろう。
3年生では、九九や繰り上がり,繰り下がりのある3桁の筆算等があるが,
2年生でつまずくと3年生ではかなりの学力差になって表れる。

逆に成長のほうも大きい。現時点での2年生の状態では,間違いに気づく力は
まだ弱い。これは,知っている漢字がまだ少ないから。その中で同じ読みの言葉に
当てはめていくから当然間違いが起こる。でも,知らないから間違いに
気づかないのも当然といえば当然。
それが3年生になるとかなり使いたいことばに合う漢字を習っているので,
使い分けができる。

こうした,学習内容が少ない状態でていねいに教えられている1年生から,
学習内容が増える2年生の1年間で様々な変化が起こるということになる。
当然子どもも学校に慣れ,意識も変わってくるし,保護者のかかわりも変化する。

今日の参観日の懇談ではそのあたりのことを時間を割いて説明させていただいた。
なるべく今までの良さはそのままに学習内容の増加に対応できる子どもに育てたい。

これが今年の大きな方針になる。

文字を書いたり,考えて結論を出したりというプロセスを無理のない範囲で
短期間に終わらせる力をつけることはまず必要だと思う。
学習内容の増加に対応するには欠かせない。
次に,客観的にものを見る力も伸ばしたい。子どもたちの心の世界を広げて,
自分とまわりのかかわりに気づいて行動できるようになってくれればと思っている。

低学年なのであまり多くのことを要求することはできないけれど,
次の学年に上手につないでいくためにはどうしても育てたい側面だと思っている。

こちらの思いを習慣やしつけという言葉で保護者の皆さんに協力をお願いした。

学級通信などでも継続的に情報発信をして協力をお願いしていこうと思う。
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Comments

r_mさん,コメントありがとうございます。
そうですね。交換法則が成り立つのでそのように考えることができれば簡単ですね。いずれにしてもかける数,かけられる数ともに6以上の計算は覚える必要はあると思いますが,いかにも理系的な発想ですね。もろに文系の私にはただ闇雲に覚えることしかできなかったように記憶しています。
なので,一夜漬けのきかない模試等ではとっても成績が悪かったです。今となってはどうでもいいことですけどね(笑)
Macchin | 2012/05/18 05:27
九九の後日談…
2年生の九九では、「落ちこぼれ」の当方でしたが…… その後 …… 「かけ算は長方形の面積と考えていい、前後の数を入れ替えても同じ。つまりは 4×9=9×4です」 と教わってから形勢逆転。
 「なーんだ、5の段まで覚えればいいんじゃん。6の段以降は不要!! バンザイ!!」 それ以来計算速度が倍増
r_m | 2012/05/14 00:48
r_mさん,コメントありがとうございます。お返事遅くなりました。最近かなりこのblog,お留守になってしまってますね(汗)。

さて,九九のお話ですが,基本的にそちらの考えが正解で,成り立ちが分かった上で「呪文」を覚えるべきだと思います。
成り立ちが分からずただ覚えた子は,間違ってもそのままになります。
ただ,悲しいかな,限られた時間で次のカリキュラムに移らざるを得ないため,とりあえず「呪文」が言えればOKを出している現状はあると思います。

本当はきっちり分からせてやりたいのですが授業だけでは限界を感じている今日この頃です。
家庭との連携は必須です。しかし,ただでさえ忙しい親御さんにどうお願いするか…そこが私の課題です。
Macchin | 2012/05/13 22:42
 大昔を思い出しました……当方、九九が苦手でした。というか、インチキだ!と叫びたい気持ちだったかと。 変な?子どもでしたので、「なぜ、『くいちがく、くにじゅうはち…』などといわなければならいのか?」と叫んでました。
 当時の当方には、どうしても「かけ算」が理解できず、9×2は、あくまで9+9、9×3は、絶対に9+9+9でした。
 ですから、「9の段」は、順々に9を足していって、「9,18,27,36,45,54,63,72,81 と覚えれば、それでいいはず! このほうがよっぽど簡単!」
 「だから、9×4は、4番目の36でしょうが… これだけのこと。 なぜ、『くしさんさんじゅうろく』などというわけのわからん呪文を覚えないといけないのか!」

 まあ、ほんとの話、そんなことを思ってました。おかげで、「数学的定義」とかには縁遠く、高校になるくらいから「おちこぼれ?組」になっちゃいましたが。

 以上、いらん思い出でした。

 
 まあ、
r_m | 2012/04/26 23:36

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