Macchin Weblog

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世の中の動きに学ぶ

子どもたちとの朝の会で,子どもたちが順番に気になったニュースを紹介していく。
今日は秋葉原の事件についてだった。やはり衝撃的だったと思う。
自分の中でもやりきれない思いだった。子どもたちに自分の心との
つきあい方について話した。不満があるとき,怒りの感情と向き合うとき,
それをどのように表すか。まるっきりしまってしまうといつか破綻する。
かといってとげとげしい心をそのまま誰かにぶつけてしまっても,
相手を傷つけてしまったり,また新たな争いの種を残すだけとなる。
だから必要なのは,自分の思いを理解されるように話すこと。

それにはやはりスキルが必要なのではないかと思っている。
子どもたちが自分の感情と向き合い,心をうまくコントロールしながら
周りの人とつきあうことができたら,きっとバランスよく成長できるのだと思う。
昔は,子どもは放課後集団で遊ぶ中でつきあい方を学んだり,
地域のコミュニティの中で上級生などからけんかしたときの納め方や
仲直りの方法を学ぶことができた。だが今はその機会が極端に少ないように思える。
だからこそ必要なスキルは取り上げて教える必要があるのだと思う。
今,自分はそう思っている。また,こう考えて指導した効果も自分なりには
感じている。これは学校による違いとか,地域の実態によらず,
子どもたちが変わってきていることの証であるように思う。
昔はよかったと嘆いてみても始まらない。今そうなのだから。

子どもたちが自分の力で周りとの関係を築き,よりよいものにしようと
努力できるようにさらにサポートしなければと思った。
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Comments

r_mさん,コメントありがとうございます。まさに,現代のゆがみを体現したような事件だと思いますし,程度は別としても残念ながら同様のことが起こりえるような気がしてなりません。それは,やはり自分の心にあるいかんともしがたい気持ちを誰にも表せずにネットに走ってしまうそして妄想をふくらませる・・・自分の妄想の中で世の中がだんだんと敵になるという構図だと思います。やはり,そこに信頼できる人との関係づくりや思いを聞いてもらうというスキルが欠落しているように思います。せめて担任している子や自分の子どもを含めた周りの子がそうならないように努力するしかなさそうです。
Macchin | 2008/06/12 06:19
 秋葉原の件、被害者の方々は本当にお気の毒のことだと、お見舞い申し上げます。
 しかし、加害者も、ある意味では現代社会の歪みに押しつぶされた、「人間の悲しさ」を抱えた人だったようにも思えます。
 貴方の言われる「今はその機会が極端に少ないように思える」状況の中で、誰からかも救いの手をさしのべられずに、自分一人の世界に引きこもってしまったのではないのでしょうか。
 この世界では、狂気の人から、自分たちの命を守ることは不可能でしょう。 狂気を生まないように、一人ひとりの人を大事に育て、支えて行くしかないように思われます。 
r_m | 2008/06/12 01:37

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