Macchin Weblog

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見返りを求めないということ

がんばれば報われる・・・このように子どもたちに教えている。
ただ,大人になればこれが正しくないことは皆知っている。この矛盾は何だろう?
平等,平等と言ってはいるが,本当の平等というものがこの世の中で実現されているか?
小さな子どもには無理だが,高学年の子どもたちはそれに気づきかけている。
そんなとき,どう教えるか。やはり自分の人生経験で学んだことを真摯に語りかけるしか
方法はないのだろう。ここ数日,そんな学びをさせていただく機会が数多くあった。
「あれほどしてあげたのに」「少しぐらい自分のこと分かってくれてもいいのに」
相田みつをさんの詩を思い出す。
あんなにしてやったのに 「のに」がつくとぐちが出る
自分はいつの間にか「いい人」という見返りを求めていたのではないか。
人の評価を気にして一生懸命動いた気になっていたのかもしれない。
でも,それは浅はかなことなのだろう。計算で動いていたということなのだろう。
また,ここで相田みつをさんの詩を思い出す。
しあわせは いつも じぶんのこころが きめる
この詩を見て涙が出たことがある。もう十年近く前のこと。どうにもならない
閉塞感の中で不満ばかりためていた自分。自分だけが不幸だと思っていた。
だが,心の持ちよう一つでもっとしあわせに生きられるのだと。
自分があんなにしてあげたのになんか思わなければ,自分ががんばったことで
満足していさえすれば,それで幸せな気持ちになれるのだ。他人と比較したり,
相手の反応を見て一喜一憂しているようでは,自分はまだまだなのだ。
と,いいながらたぶんこれからも一喜一憂していることだろう。
それも,生きていることの証明か。四苦八苦という言葉があるように。
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