Macchin Weblog

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わかったつもり?

交流学習も着実に軌道に乗っており,双方の課題を担任同士で話し合い,交流に臨めるようになってきた。今日,交流にあたってこちらが設定したテーマは「受け答え」。相手の話に「そうですね。」「なるほど。よくわかりました」「すごいですね」と返す程度のことである。また,ある程度話題を想定してあらかじめ話や答えを用意しておくというものである。5校時目にその授業をして,受け答えの言葉を子どもたち自身が見つけたことで,自信をつけて臨んだ。しかし,今日の担当は昨日まで忌引きで3日ほど休んでいた子。今までの流れがわかっていなかった。授業でもそれになりに考えてはいたようだが,どうやら根拠のない自信をつけてしまったようだ。交流まで1つの話題しか用意せず,もう大丈夫だといっていた。何度か声をかけたが,あまり準備に身が入らないようだった。それならこれも経験だと思い,ほぼぶっつけ本番の状態でテレビ電話の交流をさせてみた。

結果は惨敗。用意した話題が来ない。当たり前だ。たくさんの話題のなかから一つしか準備していなかったのだから。想定外の話に,練習していた受け答えも全くできず。途中涙目になったが,そのまま続けさせた。終わったあと,どうだったかたずねてみると,自分でもうまくいかなかったのがわかったらしい。でも,いい経験になったと思う。
自分のクラスでは,2学期の後半から「見通しを持つ」ということを合い言葉にして学級経営を行っている。教師が何もかも失敗しないようにケアするのでなく,失敗経験をもとに次に同じ失敗を犯さないように気をつけることを求めている。今回のケースも次回での挽回を期待してあえて失敗させた面もある。正直なところ,客観的に自分を分析するのは2年生では少し難しいのかもしれない。だが,失敗してもへこたれない精神力と失敗することは決して悪いことではないという気持ちを育てておくことはこれから大切になってくると思う。

継続して取り組んできたので,子どもたちは確実に失敗に強くなっている。だが,もちろんまだ十分満足というわけではない。また,失敗を味わって同じ失敗を回避する方法を身につけはじめてきている。これからもこの方針は続けていきたいと思う「生きる力」を身につけていくために。
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