Macchin Weblog

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不思議な出会い

今日は,あるご縁がきっかけで高名な陶芸家の先生が寺を訪ねてきてくださった。
このblogをご覧になっている方ならおわかりのことと思うが,全く陶芸の知識はない。
もちろん,どの作家が有名かなど知っているはずがない。かろうじて知っているのは,
備前焼の作家に藤原という先生がいらっしゃることと,元同僚の先生が勤務校の近くで
師匠について陶芸の勉強をされていることくらい。はっきり言ってこの分野では
一般常識すら知らないに等しい。だが,ご縁というのはあるものだなと思う。
知り合いを通じて紹介され,その作家の先生が寺にお見えになったところ,
大変空気がよく,落ち着ける場所だといって気に入ってくださったようだ。
それから,寺が管理している大師堂の近くに句碑を寄贈したいとお申し出があった。
どうも,多くの寺や神社から依頼されて作ることはあるけれど,自ら申し出て下さる
というのは初めてのことらしい。当然ながらうちの寺にはそんなことを
依頼できるような財力もなければ,格式もない。元々知らなかったのだから。
でも,お話を伺ってみるとものすごい方というのはわかる。芸術,科学,法律と
ありとあらゆることにアンテナが高い。自分が想像もつかないほどに。
古い文献もずいぶん読んでおられる。「本業の人を目の前にして申し訳ないけれど」
とおっしゃるが,聞いていて理解できない自分の方が恥じ入ってしまいそうだ。
でも,「まだ足りない」のだそうだ。いい作品を作るには世の中のありとあらゆることを
知らなければならない。先生はそうおっしゃった。まだまだ道半ば。人間生きている限り,
煩悩はなくならない,そうもおっしゃった。
陶芸の知識も教養もない自分が,各地で作品を熱望され,講演活動で全国を
飛び回っておられる先生のお話をほぼ独り占めできる幸せをかみしめていた。
これもご本尊のお導きか。ここ数年,不思議な出会いをたくさん体験している。
もしかしたらこれからもあるかもしれない。これこそ,ご本尊の力だと信じる。
有難き幸せ。
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