Macchin Weblog

<< 2009/04 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

話す

今日は1件の法事。普段は一人暮らしだが,民生委員,児童委員をされている方。
以前は建築士として,うちの寺の設計をして下さった方でもある。
この方,地区の学童保育をするボランティアの方とも関わりがあるらしく,また自分が教員だと
知っているので,「最近の子どもはあいさつがありがとうが言えないようですね。」
とおっしゃった。確かにその通りの状況がある。もちろんできている子もいるのだけど。
そこで,お経の後の法話で次のように話した。
「仏事には感謝の心でのぞむことがたくさんあります。普段のお勤めにしても感謝の心を持ってお勤めします。お墓参りの時などもこれがあなたのおじいちゃんだよ。あなたが生まれるのを楽しみにしていたんだよなどと話してあげることで,きっと子どもたちはご先祖様に感謝の気持ちと親しみの心を持つでしょう。できればお墓掃除や仏壇にお供え物を持って行かせる役を与えてもよいでしょう。そうすれば,自然と毎日この作業を続けている大変さが分かります。それが,感謝の心となって自然に口をついて出るようになれば,それはそのお宅の最高の教育になると思うのです。」
とてもご納得いただいたようで,自分も充実感のある法事となった。帰りに送っていただいているときに本堂を建てるときの苦労を伺った。
建築士としてプロであるこの方も,お寺を建てるのははじめてだったようで,
京都に何度も足を運び,お寺の裏のほうに入り込み,何度も定規を当てて,
寸法や作りを勉強しに行ったそうだ。その話を聞き,我が寺をいっそう
守っていかなければと思った。
次によくこのblogにコメントを下さるr_mさんが参拝者を引率してこられた。
r_mさんのご指導がとても行き届いていらっしゃるようで,とてもさわやかな印象の
参拝団の皆さんだった。今後ともよろしくお願いいたします。
それが終わって,昨日の記事のことについて,自分がとても信頼し,
尊敬している方に相談。自分の境遇をとてもよく分かって下さり,
的確なアドバイスをいただいた。心も軽くなった。
人の助けになりたいといつも念頭に置いて動いてはいるが,それは結局,
持ちつ持たれつの中で作用していること。自分もその心地よさを感じながら,
お話を伺っていた。本当に信頼感のある人間関係は心地よく,
大切にしていきたいと感じた一日だった。
comments (2) | trackbacks (0)