Macchin Weblog

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戦没者慰霊祭

今日は戦没者慰霊祭がうちの寺であった。神社と隔年で行っている。
父が法事に出ているため,自分がお勤めをさせていただく。
大切な家族を戦争で失った方たちが集まっているので,心を引き締めて
お勤めさせていただいた。お勤めが終わり,お話をさせていただいた。
「今の子どもたちは戦争=悪と認識しています。それは,戦争を知らない私共の世代がそう教えてしまったのかもしれませんし,私たちもそのような教育を受けてきた気がします。それはあたっているかもしれませんが,全てではないと思うのです。確かに人が殺し合うことを認めてはなりませんし,これからもあってはならないことです。しかし,そこには血の通った人間がいたことを忘れてはなりません。私はこの仕事をしていてよかったと思うことは,戦争に行った方の体験を生でたくさん聞くことができたということです。その人たちは生きるか死ぬかの中でもやはり楽しみはあったし,友との語らいもあったといいます。つまり,今とは比べ物にならないくらい過酷な状況の中でもそこには青春があったのです。そしてその方たちの多くは将来に夢を持ちながらも日本のため,天皇陛下のためと尊い命を落としたのです。生きていらっしゃれば皆さん日本のため,地域のために尽くしたでしょう。それを知っておられるのは残された家族の皆様に他なりません。ぜひ,実感のこもった生の歴史を次の世代,子どもたちに伝えてあげて下さい。」
要約するとこんな感じ。戦争についての意見については気を使うところだが,
やはり自分が聞いてきた生の歴史証言には重みがあった。
それを伝えずにはいられなかった。また,その歴史を知った上で,
次の世代をになう子どもたちには争いをしなくても解決できる知恵を
ぜひつけてあげて下さいと付け加えた。
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